『キル・ビル』コンビ再び! - 『ヘイトフル・エイト』美術の舞台裏を種田陽平が語る
撮影期間が2カ月くらいだったので、その間ずっとかけっぱなし。もう、めちゃくちゃお金がかかるんです(笑)。
――やることが桁違いですね……。そういう現場に撮影期間、ずっとついてらっしゃるんですか?
種田:いや、ずっとはつかないですね。日本だと撮影現場にいることが多いんですが、アメリカだと次の撮影の準備をすることが多いです。雪山でクエンティンが撮っているならハリウッドのスタジオで準備をしているし、逆もある。雪が降ることも計算に入れて、翌日の撮影で雪の量がちょうどよくなるように現場を作ったり。
――現場が二つあると大変ですね。
種田:呼び出されることもあるんですけどね。クエンティンが「(ロッジの)柱を外す!」って言い出して、大丈夫なのかってことで呼ばれたり。しょっちゅう問題は起きます。
――システムがぜんぜん違いますね。
種田:良い悪いじゃなくて、国によってさまざまなんですね。ハリウッドとニューヨークでも違うし、ロンドンとドイツ、イタリアでもまた違う。
――『ヘイトフル・エイト』はまさにタランティーノ監督ならではのこだわりがつめ込まれた映画なんですね。種田さんが作り上げたロッジの細部にまで注目して観てほしいです。
本日はありがとうございました。