2022年4月16日 13:00
映画『チェリまほ』に込めた、原作が持つ希望の力…制作側が共有していた思いとは
誰を好きになろうと、恋愛しようがしまいが、個人のアイデンティティに関することは本来、否定も肯定も、他の誰かに言及される必要のないものだと思います。現場の演出でも、茶化したりジャッジするような演出に見えないかどうかは、気を付けて見ていた部分でした。
――そういう考えはどうやって共有されていたんですか?
個々のスタッフの皆さんと改めてお話をするということはないんですが、現場で舵を取る風間監督と密にコミュニケーションをとっていたことが大きかったと思います。そして、その監督が現場スタッフとコミュニケーションを取っていく中で、伝えていく。
例えば、ライティングやカメラワークなどで「このシーンの意図はこうだからこの撮り方が良い」「こういう見え方になってしまうことはしたくない」とか。そういう一瞬一瞬の積み重ねで作品のスタンスができたのは、技術チームがキャリア関係なく、寄り添ってくださる方達だからこそ成り立ったんだと思います。波紋のような感覚です。
――そういう現場になっていたというのはすごいことですね。
改めて作品について注目ポイントも教えてください。
ドラマをご覧いただいていた方々にとっては懐かしさで笑っていただけたらいいなと思って作ったシーンがいくつかあるので、楽しんでいただけたら嬉しいです。