2016年3月4日 16:14
KDDI&Z会がソフトバンク&ベネッセに挑む、文教ソリューションの"キモ"
それに加えて、コスト面でもStudyLinkZは攻勢を強めており、Classiが生徒1人あたり数百円の月額課金制であるのに対し、StudyLinkZはアカウント発行や校務支援サービスの利用料を無料とした。コンテンツやeラーニングシステムの利用料については、それぞれ課金される形になるが、ICTシステムとしての魅力や、初期投資コストの抑制は大きなポイントだろう。
○KDDIはハード面で導入支援
学校におけるICT化は、タブレット端末を導入すればそれで終わり、というよりも、そもそもタブレット端末を導入するだけでは使いものにならないケースが多い。説明会でKDDI ソリューション推進本部 ソリューション3部 1グループで課長補佐の野本 竜哉氏は、学校における環境整備について「トータルでネットワークなどの環境整備が必要」と指摘する。
ICT化を検討するにあたって最初に検討が進むのが「構内の無線LAN整備」。以前より教育関係者や文教製品を提供するベンダーに取材すると、ICTの利活用が進んでいるのは高偏差値の先進的な私立高などが多く、多くの公立校、私立高ではWi-Fi環境が整備されていない。
そこで野本氏は「セルラータブレットの活用を検討すべき」