2016年3月7日 10:18
歯周病で早産のリスクが約7倍に! 妊娠する前に知っておきたいこと
歯ブラシだけでは落とせない汚れは、「フロスを使用すること」で歯と歯と隙間までしっかりフロッシングをするようにしよう。
これらより、もっと気軽にできる対策が「キシリトールをかむこと」だ。キシリトールはむし歯の元となる「酸」を作らない甘味料であり、さらに歯周病菌やむし歯菌の塊である歯垢(プラーク)の生成を阻害し、キシリトール自身の爽やかな甘味が唾液の分泌を促してくれる。
キシリトールには目安となる摂取量あり、1日「1g・5分・5回」が推奨されている。この"キシリトール習慣"を身につけていれば、3カ月で効果がではじめ、2年でむし歯の悪玉菌であるミュータンス菌がなくなると倉治先生は言う。
妊娠中はさまざまな問題が生じるもの。事前にできる対策を日々心がけておくことが大切になるだろう。
※写真はイメージで本文とは関係ありません
○記事監修: 倉治ななえ
歯学博士。
日本歯科大学附属病院臨床教授、日本フィンランドむし歯予防研究会副会長、日本アンチエイジング歯科学会理事(認定医)、東京都大田区学校保健会副会長。「クラジ歯科」(現在院長)と「テクノポートデンタルクリニック」を開設。著書として『魔法の口もと美人スティック』(学研パブリッシング)