くらし情報『軍事とIT (129) 軍事作戦と暗号(3)暗号の機械化』

2016年3月10日 10:02

軍事とIT (129) 軍事作戦と暗号(3)暗号の機械化

エニグマ暗号機にセットできるローターは3個または4個だが、そこで使用するローターはもっとたくさんあり、その中から指定されたものを選んでセットする。そして、どのローターをどの位置にセットすることもできる。ということは、使用するローターの組み合わせに関する順列組み合わせだけでも結構な数になる。

3個のローターなら、配置の組み合わせは6パターン。5個のローターから3個を選んでセットすると、配置の組み合わせは60パターンとなる。さらに、その3個のローターの開始位置も、最初にローターを回すことで自由に指定できる(26×26×26=1万7576パターンになる)。ということは、ローター3個なら17,576×6=10万5456パターン、ローター5個のうち3個なら105万4560パターンだ。

これは、単に換字のパターンを増やすというだけの話ではない。
3個のローターを使うということは、1文字の入力に対して換字が3回行われるということであり、かつ、その換字のパターンが26×26×26=1万7576パターンあるという意味である。

それでも足りないとばかりに、前面にプラグボードというものがあり、ケーブルを使って2個の文字に対応するジャック同士をつなぐことで、文字の入れ替えを可能にする。

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