山口健太のモバイルデバイスNEXT (7) タフなのに薄型軽量、Win 10/Androidで登場する新TOUGHPAD
握った感触も、一般的なスマホに近くなった。
薄型軽量化のトレードオフとして、落下性能や防水防塵性能はわずかに低下した。そのため、パナソニックは前モデルを単純に置き換えるのではなく、新旧両方のモデルを併売することで選択肢を増やす形としている。屋内作業や接客現場など、極限までのタフネス性能を求めない現場では、小型軽量になった新モデルのほうが便利に使えるだろう。
○バーコードリーダーの使い勝手や音声通話が進化
新モデルFZ-N1/F1の特徴は、本体形状だけではない。バーコードリーダーを本体背面に斜めに搭載したことで、使い勝手が向上した。読み取った結果を確認する際も、ディスプレイが見やすい。細かい点だが、こうした積み重ねが作業効率を上げるという。
このバーコードリーダーの傾斜角は、運送業などの現場向けにパナソニックが提供してきた業務用端末のノウハウを活用して決定したそうだ。いわば、長年の試行錯誤から導き出された、最も使いやすい角度といえる。
また、音声通話機能も進化している。前モデルはスマートフォンという位置付けではないものの、音声通話を搭載しており、音声通話のために別途携帯電話などを用意する必要がないという利点があった。