2022年5月12日 11:30
阿部サダヲ、自分でも素顔は「わからない」周囲から勧められたサイコキラー役がハマる
面会シーンとか結構あるらしいんです。でもここまで酷い殺人を犯した人物ではなくて、軽犯罪が多かったんです。ただ捕まってるシーンは結構あったので、そういうイメージがあるのかもしれないです。
○■岡田健史は純粋で、すごく面白い俳優
――映像的にもかなり工夫のある作品です。面会シーンもかなり凝っていました。
面会シーンは、ほとんど岡田くん演じる雅也との2人芝居なので、舞台のような形になるのかなと思っていたのですが、白石監督や美術の今村力さんのアイデアをはじめとして、みんなで作り上げた感じがすごくします。自分の体に映像を投射したり、映像的な仕掛けが多いんです。アナログでやっているので、ここに目線を合わせるとか、セリフだけじゃない身体的な動きの縛りもありながらの芝居だったので、楽しかったですね。
アナログといえば、とある場面で僕がアップになるシーンがあるのですが、僕が歩いて迫っていっているのではなく、台車の上に乗せられて、近づいていってるんです。傍から見ると滑稽かもしれませんが、すごく映画らしい撮影だなと思いました。
――そうなんですね! そうやって、ちょっとした違和感というか、不気味な感じを出していたんですね。