くらし情報『火星に生命はいるか?「エクソマーズ」計画と、これからの火星探査』

2016年3月18日 11:14

火星に生命はいるか?「エクソマーズ」計画と、これからの火星探査

に重点を置いた観測を行う。

その中でもとりわけ注目されているのはメタンである。2000年代前半、ESAの探査機「マーズ・エクスプレス」などの観測により、火星にメタンが存在することが判明した。これは研究者を大きく驚かせた。

地球では、メタンは生物や火山活動、ある種類の岩石と水との化学反応などから発生する。また、メタンは太陽からの紫外線などで破壊されるため、火星では短時間しか存在できないことから、火星では今現在も、メタンが発生するような何らかの活動が起きている可能性が指摘されている。

そこでTGOは、マーズ・エクスプレスより3桁も高い精度でつぶさに観測し、メタンがはたしてどこから来ているのかを突き止めることを目指している。微生物でも生物がいれば世紀の発見となるだろうし、火山活動だったとしても、死火山や休火山しかないと考えられている火星に対する認識を変えることになる。
たとえ岩石から出ていたという結果だったとしても、火星の謎のひとつを解明したということで大きな意味がある(そしてもちろん、それによって火星には生命がいないということが決まってしまうわけでもない)。TGOはまた、地下に埋まっていると考えられている水氷なども調べる。

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