2016年3月18日 11:14
火星に生命はいるか?「エクソマーズ」計画と、これからの火星探査
もし水が存在すれば、より将来の探査機の探査目標となり、また人類が火星を訪れた際に利用できるかもしれない。あるいは、生命が存在する可能性も出てくる。
活動期間は2022年までが予定されており、2018年に打ち上げられるエクソマーズ2018の探査車(ローヴァー)の、地球との通信を中継する、通信衛星としての役割も担うことになっている。
○スキアパレッリ・プロジェクト
TGOといっしょに打ち上げられたスキアパレッリは、火星の地表に着陸する技術の実証を目的としている。
この名前は、19世紀に火星表面の詳しく観測したことで知られるイタリアの天文学者ジョヴァンニ・スキアパレッリにちなんでいる。
機体は直径2.4mの、巨大な中華なべのような形をしており、今年10月16日にTGOから分離。そして19日に火星の大気圏に突入する。中華なべの底の部分で突入時の熱に耐えた後、パラシュートを開いて降下し、地表から1.1kmのところで本体が切り離され、最終的にロケットを逆噴射させながら地表に降り立つ。
着陸地点は「メリディアニ平原」と呼ばれるところで、2004年に米航空宇宙局の火星探査ローヴァー「オポチュニティ」