2016年3月18日 11:14
火星に生命はいるか?「エクソマーズ」計画と、これからの火星探査
ここはかつて水が流れていた可能性が示されており、またローヴァーで移動できる範囲内に、興味深い場所がいくつか存在しているのだという。
また、ローヴァーを火星に送り届ける着陸機には、火星の気象について調べるための観測機器が搭載される。
現在、打ち上げは2018年5月に予定されているが、予算の問題で2020年に延期される可能性もある。これは地球と火星との位置関係から、火星探査機の打ち上げに適した時期は2年2か月ごとにしか訪れないため、一度チャンスを逃すと、強制的に2年2か月の延期が決まってしまうためである。
○今後の火星探査
火星を目指しているのは、もちろんESAとロシアだけではない。
NASAは現在、5機の火星探査機を運用し続けているが、2018年5月にも新しい探査機「インサイト」の打ち上げを計画している。インサイトは火星の地中をドリルで掘り、その内部構造を探ることを目的としている。当初は今年3月の打ち上げが予定されていたが、搭載機機に不具合が見つかったこと、また前述の地球と火星との位置関係の問題もあり、2018年へと延期されることになった。
2018年の次に火星行きが可能となる2020年には、NASAの「マーズ2020」