2016年3月18日 11:14
火星に生命はいるか?「エクソマーズ」計画と、これからの火星探査
が着陸した場所としても知られる。
この着陸技術は、エクソマーズ2018で送り込まれるローヴァーの着陸でも使用されることになっており、スキアパレッリはあくまでのそのための実証機に過ぎない。
そのため、スキアパレッリは長期の探査活動を行うようには造られていない。たとえば太陽電池などは搭載されておらず、内蔵されたバッテリーの充電のみで動くことになっており、活動できる期間は2日から9日ほどと予想されている。ただ、カメラによる地表の様子の撮影や、風や電磁場などの観測は行われることになっている。
○エクソマーズ2018
エクソマーズ計画の第2段となるエクソマーズ2018では、大型のローヴァーが打ち上げられ、火星に降り立ち、地表を走り回って探査することが計画されている。ローヴァーの開発はESAが、着陸機の開発はロシアが担当する。
ローヴァーには、カメラの他、火星の地中を掘るためのドリル付きの観測機器や、有機分子の有無を調べられる機器などが搭載され、火星の地面を直接見て触れて、生命や水が存在するかどうかを調べることができる。
着陸地点は、「オキシア平原」(Oxia Planum)と呼ばれる場所が予定されている。