2016年3月22日 09:00
キヤノン「EOS-1D X Mark II」の原点と最新テクノロジーを聞く
EOS-1D X Mark IIでは、DIGIC 6+をデュアル搭載し、「静止画の高速処理&NR処理」「4K動画対応」「回折補正を含んだ各種光学補正」「高速外部インタフェース」などの機能を実現している。高速外部インタフェースは、USB 3.0やCFの上位規格であるCFast 2.0の接続を可能にしているとのこと。塩見氏は「とにかく高速かつ高画質というのがDIGIC 6+」と語っていた。
○動体にさらに強くなったAF
AFに関してもフラッグシップ機らしい進化が見られる。測距点は前モデルと同じ61点だが、中央測距エリアは縦に約8.6%、左右測距エリアは縦に約24%にエリアが拡大されており、激しく動く動体がさらに捉えやすくなっている。また、すべての測距点でF8に対応、低輝度限界も-3EVに対応している。
AIサーボも新しい「AIサーボAF III+」となっており、アルゴリズムが強化されている。たとえば、自動車レースでヘアピンコーナーに高速で近づき、突然向きを変えて遠ざかっていくというシーンは今までは苦手だったのだが、被写体の移動速度の変化を瞬時に判定し、複数の移動体予測パターンの中から適合するものをチョイス、それに合わせて直ちにAF駆動方法を変えることで追従性度が飛躍的に向上しているそうだ。