KDDIがハクトのメインスポンサーに、月面での通信に技術協力も
が走行試験を公開、縦孔探査のデモも)、現在は4輪型のみの構成をベースに開発が進められている。4輪型のみの場合、打ち上げ費を含めたトータルコストは10億円程度になる見込みだ。
今回のKDDIとのオフィシャルパートナー契約により、資金的には「まだ100%ではないが、かなりメドは立った」(ハクトの袴田武史代表)という。もし資金が足りなければ、2輪型になる可能性もあったが、ほぼ4輪型で行けそうということで、これでようやく、開発に専念できるようになりそうだ。
今後のFM開発で、ポイントになりそうなのは軽量化だ。ローバーが重くなると、ランダーへの相乗り料金もそれだけ増えてしまう。先ほどの10億円というのはローバーが4kgになる想定のため、現在よりもさらに半減させる必要がある。PFMでは省略されていた太陽電池も搭載する予定であり、決して簡単ではない。
ただ、「PFMは安全側に余裕を持たせて作ってあった」(ハクトの技術リーダーである東北大学の吉田和哉教授)とのことで、4kgへの軽量化についてもメドは立っているそうだ。FMの設計はすでに開始されており、今年の夏頃にも公開できそうだという。ぜひ楽しみに待っていて欲しい。