くらし情報『火星探査機「エクソマーズ2016」危機一髪? - ロケット分解、破片が襲う』

2016年3月29日 12:34

火星探査機「エクソマーズ2016」危機一髪? - ロケット分解、破片が襲う

エクソマーズ2016の打ち上げでは、プラトーンMの第3段から分離された後、ブリースMは4回に分けたエンジン噴射を行った。これにより、地球周辺を脱出し火星へ向かう軌道に乗る。打ち上げから探査機分離までは約10時間30分という長旅だった。

ブリースMは3月15日5時6分(日本時間、以下同)に4回目のエンジン噴射を終え、慣性飛行をはさみ、その約9分後の5時15分にエクソマーズ2016を分離した。

この段階では、ブリースMとエクソマーズ2016は非常に接近した状態で飛んでいる。そのため、もし何かの弾みでどちらかがエンジン噴射が、あるいは何らかのガスの噴射といった動きをしてしまうと、追突・衝突をする可能性がある。また、両者はともに火星に向かう軌道に乗っているため、このままではブリースMも火星に到着、地表に墜落する可能性がある。詳しくは後述するが、これは非常に都合が悪い。


そこでブリースMは、探査機を分離した直後に、2回に分けた逆噴射を行い、エクソマーズ2016との間の距離を取るとともに、火星衝突を避ける軌道に退避することが計画されていた。しかし、それはどうやら実施されず、そればかりかエクソマーズ2016の周囲に、謎の物体が飛んでいることが判明したのである。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.