帝国劇場出演が「オリンピック出場」になる - 100年以上の歴史を支えるプライド・冒険・先人の教え
毎日同じことをやっている中で、漫然とルーティン・ワークにしないのは、一期一会と考えているからです。
――劇場に関わる方全員がライブという意識を持っていると。
竹本そうしないと、劇場の存在理由がありません。お客様は劇場にライブを求めてくる。そこにどこまで真剣に取り組むかがすべてだと思っています。今の時代だから、評判は瞬時に伝わります。ライブエンタメに関わる人間にとって、その時々の瞬間のお客様の感想を、聞かないふり・見ないふりで済ますという選択肢は、ないと思います。
●何かを生み出す場としての劇場
○ただ芝居を流す小屋ではない
――観客も含めて、劇場から発信されるものがとても重要になってくるんですね。
竹本劇場から発せられる情報が、色々なものへ影響を及ぼすような場でなければいけないなと思います。ここでほかのアイディアや、次に観たい何かが生まれる。そういったライブエンタメの場が、これからはもっと大事になってくるのではないでしょうか。ただ芝居を流す小屋ではなく、何かを生み出す場でないと。私達のように川上から川下まで全部やっていくことで、すべてのセクションが情報を共有できるのは良いことだと思います。