帝国劇場出演が「オリンピック出場」になる - 100年以上の歴史を支えるプライド・冒険・先人の教え
――『レ・ミゼラブル』のフラッシュモブ映像も面白い宣伝でした。
洗それも「役者を集めるのが困難だ」とか「時間がない」とか議論にはなったのですが、結果的にはお客様に面白がっていただけたのかなと。あの時に『レ・ミゼラブル』で行ったのが良かったのだと思います。一度ウケたからと別の作品で行っても、二番煎じではサプライズをお届けすることは出来ません。
○成功と失敗の繰り返し
――そういった試みを続けてきたからこそ、100年の歴史があるのでしょうか。
竹本同じように、のたうち回っていたと思うんですよ。失敗と成功の繰り返しです。けっこう狭い所帯なので、いがみあっていてもしょうがないし、目の前にあることを考えないと、先も何もなくなってしまいます。
――そういった歴史は共有されているんですか?
竹本40年前を知っているプロデューサーたちがまだいて、私たちに情報を残してくれているのはありがたいですね。私たちは会社員なので定年がありますが、「死ぬまでやる」と考えているクリエイティブの方たちの思考や取り組み方は、普通では学べません。
――どういった思考なのでしょうか。
竹本「できないと思っていることをやる」