2016年6月28日 14:00
井上芳雄&城田優が語る、いま最もチケットがとりにくい舞台のひとつ『エリザベート』の魅力と難しさとは?
と井上のことを称賛する。
城田「芳雄くんはもう、ミュージカルでは教材になる人。僕ら世代の先頭にまず、井上芳雄という人がいて日本のミュージカル界が成り立っていると思います。落ち着きもあるし、観察力や洞察力も高くて。トートという役に関しても、去年舞台に立ったことで、自分のものになさっている感じがして、すごく面白いです。テキストになり得るというのは、稽古中よりも本番がいいという点なんですよ。稽古場で練ったものが本番で爆発するのがベストだと思うので。王道のど真ん中のプリンスといわれる理由はわかります」
井上「城田君はとても正直に、ある意味大胆に、自分が苦しんだと言えるようなところもあるし、それが事実ということはすごく繊細な面もある。
その大胆さと繊細さのバランスが魅力的ですよね。人が望んでいることの逆を行きたかったり、行きたくないのに行ってしまったり、そんな予想外なところに、人は惹きつけられるのではないでしょうか」
意識せずとも、互いに影響を受けていることもあるという2人。福岡出身の井上は、博多座で凱旋公演を行うことになる。
井上「よく、博多に帰るとリラックスしていると言われるので、ほどけているのかもしれません。