2022年11月5日 11:00
稲垣吾郎、充実の5年間「本当にいい時間」 新しい地図への思いや“人に期待しない”生き方も語る
今泉さんの作品もそういう風に見ていたので、今回参加できてうれしかったです」
今泉監督からは「ナチュラルな芝居」を求められたという。
「今泉監督は表現を最小限に抑えてほしい方。お芝居お芝居して見得を切ったり、型にはまった芝居をするのを嫌う方なので、爪痕を残そうとか、うまく演じようとか、そういうことはせず、役の気持ちを表現しすぎないように。今泉監督のスケール感にチューニングを合わせた芝居をするというのは、すごく面白い体験でした」
続けて、「より繊細な演技が求められましたが、繊細な演技をしようとするとおかしいし、お芝居って難しいですよね」と笑いながら吐露。「でも、書かれていることを真摯に受け止めてセリフを言うと、そう見える。それが監督の脚本のすごいところだと思います」と今泉監督の脚本を称えた。
今泉監督は稲垣をイメージして主人公・市川茂巳を書いたと話していたが、稲垣も「自分と重なり、感情をすごく理解できた」と言い、「彼がしゃべる言葉に共感を持つことができたので、お芝居しているようでしてない、そこに到達することができました」と手応えを口にする。市川との共通点として「冷めているところ」を挙げ、「あまり人に期待しない。