2023年1月9日 08:00
井手上漠、自身を尊重してくれた母へ…感謝の手紙「世界一幸せな息子です」
ゆっくりうなずくお母さんのあの優しい目を私は忘れません。
そして「漠は漠のままでいいからね」って言ってくれたよね。
その言葉をもらった日以来、私は怖いものがなくなりました。
「普通だったら漠はどんなに幸せだっただろう、お母さんのせいなんじゃないか」
って言われた時もあったけど、全くそんなことないよ。
母子家庭で働きっぱなしだったから、学校の行事も来られなかったけど、
寂しいと思ったことは一度もなかった。
遠足のお弁当はどの子よりも、きらっきらなキャラ弁を作ってくれて、
運動会で1番をとれなくても「笑顔が1番だった」って手作りの賞状をくれた。
私は世界一幸せな息子です。
心配かもしれないけど、私は大丈夫だよ。
お母さんがくれた強さと優しさで戦っていけます。
成人になって、またいろんな壁にぶつかっていくだろうけど、
「漠は漠のまま」ありのままで頑張っていくよ。
私を産んでくれて、20年間育ててくれてありがとう。大好き。
井手上漠
■井手上漠インタビュー
――小さい頃は、どんな子どもだったんですか?
母と姉との3人家族でずっと暮らしてきました。私がかわいいもの、美しいものを好むようになったきっかけは、3歳の頃に連れて行ってもらった結婚式で見たウエディングドレスなんです。