くらし情報『「誰も排除しない」の説得力――映画『チョコレートな人々』久遠チョコレートが問いかける「働く」ということ』

2023年1月28日 07:00

「誰も排除しない」の説得力――映画『チョコレートな人々』久遠チョコレートが問いかける「働く」ということ

なぜこの映画が生まれたのか。鈴木監督と阿武野勝彦プロデューサーに、今作に込めた思いを聞いた――。

○■「物事の成功は、情熱がどれだけ強いか」

鈴木監督と夏目さんとの出会いは2002年。そのきっかけは、「本当に偶然だったんです」(鈴木監督、以下同)という。

「豊橋の商店街に、車いすの利用者が車いすの専門店を作るということで取材に行きましたら、その横の空き店舗でパン屋を立ち上げるための会議をしていたのが、夏目さんでした。お話を聞くと、障害のあるなしにかかわらず、みんなで働くパン屋を作るんだとをおっしゃっていて、興味を持ったんです」

実施に店舗の中を覗いてみると、発作の起きたスタッフが自分の頭を壁にぶつけているのを必死に止めたりしながら働く夏目さんが。そうした姿から、「ああ、この人は本気だなと感じて、少しずつカメラに記録し始めました」と取材がスタートした。

当時の夏目さんは、坊っちゃんヘアで大人しそうな印象の風貌だが、「内に秘めたるものがすごくある熱い方で、誰に何を言われようと理想に向かっていくというところは、今と変わらずありました」と回想。
夏目さんは、鈴木監督の結婚式の二次会に来てくれるほど、取材者・取材対象者という関係性を超えた仲間のような間柄になっているが、「夏目さんの周りに20年かけて今集まっている人たちは、みんな彼を応援したいという気持ちで、僕も同じような感覚なんです。

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