高杉真宙、人間をのっとる"侵略者"演じる - 共演の長谷川博己に憧れ

俳優の高杉真宙が、長澤まさみ主演の映画『散歩する侵略者』(2017年9月公開)に出演することが28日、わかった。
同作は劇作家・前川知大率いる劇団イキウメの同名舞台を映画化。長澤は、数日間行方不明になっていた夫が侵略者にのっとられて帰ってくるという事態に巻き込まれる主人公・加瀬鳴海を演じ、夫を松田龍平、ジャーナリスト・桜井を長谷川博己が演じる。
今回高杉が演じるのは、桜井が一家惨殺事件の取材先で出会う謎の若者・天野。実は第二の侵略者として物語を思わぬ方向へ引っ張っていくキーパーソンとなる。
高杉は「天野は『侵略者』ですが、見た目は僕のまま……普通の人間なので、どうしたらそれが観る方に伝わるのか、どこまで伝えるべきなのか」と撮影中の悩みを振り返る。「信念もあり、演じていて惹かれていくキャラクターでした」と、役柄について語った。
メガホンをとるのは、『岸辺の旅』でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞し注目を浴びている黒沢清監督。
高杉について「ほれぼれする美しい顔だちとスリムな体型をしてらっしゃるのですが、それに似合わず、正真正銘の演技派俳優なので驚きました」と印象を表す。さらに「現場ではいつも泥臭いほど真剣に、この難しい役どころに取り組んでいて頼もしかったです」