2023年6月1日 10:00
安藤サクラ、永山瑛太らの対応に困惑…カンヌ脚本賞『怪物』“坂元裕二節”あふれる本編映像
脚本の執筆と登場人物のキャスティングは平行して行われた。配役が決定することによって、坂元による脚本のキャラクターが膨らみ、物語がますますクリアになっていく過程を目の当たりにした是枝監督は「こうやって坂元さんは本を固めていくんだな」と感心したという。また自身の脚本と坂元による今回の脚本の違いについて「今回は構造も含めて、非常にしっかりとした物語ですよね。僕が普段書くものは“スライス・オブ・ライフ”なんです。日常を切り取り、描写して、その前後を想像させるようなものが多いから、それはたぶん物語ではない。今回も描写の力で持たせているシーンは多少あるけど、基本的に言えば劇映画だと思います。物語のラインが非常に強くて、太いんじゃないでしょうか」と考えを明かしている。
(C)2023「怪物」製作委員会
ニナ・メンケス作品に見る、#MeToo以降改めて問われる「映画」との向き合い方