くらし情報『演出家・小池修一郎が新たに挑む『グレート・ギャツビー』と、ミュージカル界への思い (1) 自分はミュージカルの「小学校教師」』

2017年5月2日 11:00

演出家・小池修一郎が新たに挑む『グレート・ギャツビー』と、ミュージカル界への思い (1) 自分はミュージカルの「小学校教師」

それをもう一度やるというのはかなりエネルギーがいることだなと、月組版の時にすごく感じました。そこからまた新たなバージョンを作るということを考えると、この作品への憧れや思い入れを100%再現できるのか? という不安もあったんです。当たり前ですけど、最初にこの作品を「いい」と思った時から45年くらい経っちゃいましたからね。

また、井上くんと十数年ぶりに新作ができるのは嬉しいのですが、井上くんはもう現代演劇界でもみんなが認める俳優さんですから、そちらの戸惑いもありました。私が出会ったときは19歳の若者で、「ヨシオ、ヨシオ」と呼び捨てにしていたのに、今は37歳の偉い俳優になっているんですよ。東宝ミュージカルを屋台骨として支えてきているし、責任のある立場を全うしてきていて、ある種出会った頃とは別人なので、「どう接するべきか?」みたいな気持ちになる(笑)。

よく、新人の子達には「僕は君たちの小学校の最初の担任みたいなものです」と言っているんです。ミュージカルに初めて接するような子を、前向きに仕事に向かわせることが、大きな役割だったりもするんですよね。
井上くんはもう大学院も卒業したくらいになっているので、小学校教師としては何を教えよう、という戸惑いも覚えるんですよ。

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