2023年7月8日 17:00
新木優子、『コード・ブルー』が役者人生の転機に 山下智久との5年ぶり共演に感慨「素敵なご縁だなと」
また、そういったテーマについて誰かと話すことで自分の考えを改めて知る機会にもなると思ったので、皆さんにとってもこの作品がそういうきっかけになったらうれしいです」
生まれながらに耳が聞こえない響を演じるにあたっては、試行錯誤しながら耳が聞こえない感覚をつかんでいった。
「聴覚が不自由というのを表現するために、どうしたらそのような体験ができるのか試行錯誤しました。完全に音をふさぐことはなかなか難しく、耳栓をしても聞こえるし、自分の声も感じ取れてしまう。音が全く聞こえない世界を突き詰めていったときに、水の中に入ったときの状態が一番近いのかもしれないとたどり着き、お風呂で潜ったりしてイメージしました」
演じる際には、人と接する際に「相手から目を離さない」ということも意識。
「私は考えながら話すときに相手の顔よりも空間を見て考えたりすることもあるのですが、耳の不自由な方はずっと相手の目を見て、相手がどう感じているのか見ていると知り、すごく意識しました。そういったことをつかみ取る作業が一番繊細で苦労しましたが、響という役を通して学ぶことができました」
響と真治のやりとりにおいては、山下によって引き出される形で響を作り上げていったという。