2023年9月9日 19:00
出演作続々の堀田真由、大先輩の姿から感じた刺激「もっともっと準備していかなければ」
もちろん津軽塗については知っていましたが、“バカ塗り”という言い方は聞いたことがなかったので、知らないことってまだまだあるんだなと思いました。おばあちゃんの家に漆塗りの食器があり、お正月などに使っていたので、どこか身近に感じてはいたのですが、まさか自分が作る側の職人としての役を演じる日がくるとは、思ってもみませんでした。
――美也子を演じるにあたって、どんな部分を意識しましたか?
鶴岡(慧子)監督からは、思っていた以上に「もっとゆっくりテンポを置いて話してほしい」とお話がありました。私自身、言葉を選んだりしながら時間をかけて話すほうだと思っていたのですが、特にお兄ちゃん(坂東龍汰)に髪を切ってもらうシーンは「本当に話を聞いてるのかな?」と思うくらいの間を置くように言われました。「美也子ちゃんには、それぐらいの空気感を出してほしい」と。そこを意識しながら演じました。
――堀田さんから見て、美也子は「もっと言いたいことを言えばいいのに。もっと主張したらいいのに」と感じるときはありませんでしたか?
私も、普段から言えることと言えないことがあります。
たとえばお仕事で、自分が「こういう作品をやりたい」