くらし情報『「流行語大賞」40年の歩み “大衆”から“個”の時代へ…言葉のサイクル加速化と価値観の変化』

2023年11月30日 06:00

「流行語大賞」40年の歩み “大衆”から“個”の時代へ…言葉のサイクル加速化と価値観の変化

「言葉の賞ではあるのだけれど、その発生源と界隈(かいわい)に受賞していただくことで、面白がっていただけると思うんです」と狙いを説明する。

前述の「新人類」を流行させたのが『朝日ジャーナル』編集長(当時)の筑紫哲也氏でも、呼称される側だった3選手が受賞したり、「忖度」(2017年)では「忖度まんじゅう」を生み出した企業の代表が受賞したりするなど、対象者の人選にも遊び心が反映されている。

選考方法は、『現代用語の基礎知識』に掲載した言葉からピックアップした100語程度に、選考委員が事前に点数をつけて選考会で討議。単純に点数の高い言葉がノミネート30語、トップ10に入るわけではなく、総合的なジャンルのバランスや各委員の意見などを加味し、数時間にわたる議論を経て決めていく。コロナ禍に入った2020年は、コロナ関連が得点で上位を占めたが、「鬼滅の刃」「愛の不時着/第4次韓流ブーム」「フワちゃん」などもノミネートに入った。

●“◯◯流行語大賞”乱立に元祖の見解は…
40年という年月で、リビングにある1台のテレビを家族みんなで見るという時代から変わり、スマートフォンやタブレットの普及によって“大衆”が捉えにくくなったと言われる。

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