くらし情報『「流行語大賞」40年の歩み “大衆”から“個”の時代へ…言葉のサイクル加速化と価値観の変化』

2023年11月30日 06:00

「流行語大賞」40年の歩み “大衆”から“個”の時代へ…言葉のサイクル加速化と価値観の変化

受賞した登壇者も雑誌記者や大学教授、企業のトップといったお硬い面々だったが、第3回には「新人類」で清原和博・工藤公康・渡辺久信(当時・西武ライオンズ選手)、「プッツン」で片岡鶴太郎、「やるしかない」で土井たか子氏、「バクハツだ!/なんだかわからない」で岡本太郎氏と、著名人が多数駆けつけ、マスコミにも報じられるようになった。

回を重ねて認知されるとともに注目度が増し、今や年末の風物詩に。大塚氏は「最初は海の物とも山の物とも分からないものだったのが、気にしてくださる方が増えてきて、40回も続けてこられたのは、皆さんが興味を持ってくださっているからだと思います」と感謝する。

『現代用語の基礎知識』と競合するものとして、80年代に『イミダス』(集英社)、『知恵蔵』(朝日新聞社)が相次いで誕生したが、インターネットの台頭を受け、いずれも2006年に紙媒体が休刊。『現代用語の基礎知識』も2020年版で大幅にスリム化されてリニューアルしたが、現在も刊行を続けることができるのは、「新語・流行語大賞」の存在も大きいようだ。○■ジャンルのバランスを考慮して選定

選考に当たって脈々と受け継がれているのは、“言葉で面白がってもらう”こと。

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