2024年3月1日 07:00
長澤まさみ&リリー・フランキー、親友役から始まった友情「頼れる同志」「一緒に成長してきた」
リリー:死んだ後に何か出版されるの嫌じゃない!? まあちゃんも絶対、本出されるよ。
長澤:それは嫌だ(笑)
○亡くなった人たちが「この映画のように楽しくしていたらいいな」
――リリーさんは身辺整理を始めたとのことでしたが、本作に出演したことで、生と死に関して何か意識の変化などありましたか?
リリー:そういうことをより考えるようになりました。だから最近、自分の持っているものをすごい人にあげています。あと、別に信心深いわけではないですが、家族が死んでからなんとなく線香をあげて出かけるようになっていて、「行ってきます」とか話しかけている。その行為が、この作品に参加したことで映像化されていくというか、いろんな人が死んで、その人たちの写真で今けっこう仏壇が賑やかになっていて、この映画のように楽しくしていたらいいなと思います。
――長澤さんもおっしゃっていたように、希望を感じさせてくれる物語ですよね。
リリー:もしこの映画の風景のような中に、自分の家族や好きな人たちがいるんだとしたらいいなと。「千の風になって」も、お墓で眠っているわけではないというような歌詞で、あの歌を映像化してくれたような作品で、すごく気持ちが楽になるなと思います。