ケビン・スペイシーのセクハラ降板、ミシェル・ウィリアムズが語る秘話
リドリー・スコット監督の映画『ゲティ家の身代金』の公開を5月25日に控え、主演のミシェル・ウィリアムズが撮影秘話を明かした。
本作は、世界一の大富豪ともいわれたアメリカ人石油王ジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐された事件を映画化。2017年11月、ハーベイ・ワインスタインのセクハラ問題に端を発した騒動によりジャン・ポール・ゲティ役のケビン・スペイシーが突如降板することになった。全米公開1カ月前の出来事。映画はすでに完成していた。
この非常事態に、リドリー・スコットは、即座に「再撮影だ」と決断。数日後にはクリストファー・プラマーの出演が決まり、1週間後には撮影がスタート、その2週間後には映画を完成させた。クリストファー・プラマーの演技は高く評価され、アカデミー賞演技部門ノミネートの歴代最高齢記録を更新。
リドリー・スコット監督のもと、共演者・スタッフが一丸となったからこそ成し遂げられた偉業だった。
主演のミシェルは、「なにがそれを可能にしたか話すわ。まず最初に、誰かが『そうだね。それをやるのは正しいことだ。だから、そのお金を払うよ』と申し出ないといけなかったの。その後は、みんながホリデーをあきらめないといけなかった。