くらし情報『奥田瑛二、「監督の“OK”は何点?」の答え “命がけ”で歩んできた俳優人生』

奥田瑛二、「監督の“OK”は何点?」の答え “命がけ”で歩んできた俳優人生

――今回もご自身で調べて行ったんですね。

そこに入っている人たちと一緒に話したり、もちろん先生にもいろいろ質問したりしましたが、「僕たちも気づきませんでした」といったところまで観察しましたよ。みなさんと仲良くご飯を食べたりして見ていきましたから。そこから自分なりのキャラクターが出来ていくわけです。そういうことから始めないと、この役はできませんでした。1人でそういうことをするのが好きなんですよ。ところで、監督が「よーい、スタート」と言って、「OK!」となったとき、「OK」にもいろんな言い方がありますよね。同じ人なのに。
たとえば「はい、OK」(あまり感情をこめず)、これは何点だと思いますか?

――70点くらいでしょうか。

100点。OKはすべて100点なんです。

――なるほど。

でも監督が思っている以上のことをやらなきゃいけないのが役者だから、七転八倒するわけです。「もう1回お願いします」と言っても監督がOKと言ったら、「俺が言ってるんだから」となる。

――奥田さんも「もう1度やりたい」と言ったりしますか?

ほとんど言ってませんね。やりたいことがあればその前に話し合いますし、どうしてももう1度やりたいと思ったときは、わざとNGを出すんです。

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