山本耕史、「俳優人生の原点」『RENT』で感じた情熱の大切さ 全編英語で再び 完走後は新たな挑戦の可能性も
山本は「『RENT』があったから今の自分があるというのは紛れもない事実であり、自分が構成された一つのターニングポイントであるのは間違いない」と『RENT』が自身に与えた影響の大きさを語る。
「自分の意思で芸能界に入ったのではなく小さい時からやっていたので、自分がやりたいものでもないというか、学校に行くような感覚でしたが、『RENT』と出会って、自分はこれがやりたいんだ、自分がやるべきことはこれなんだと、初めてそう思えたんです。稽古の中で『これはできる?』『じゃあやってみて』と、自分の潜在能力が引き出されるような毎日で、俳優という仕事に対する意識もそこから変わっていきました」
キャスト同士が遠慮なしに本気でぶつかり合う作品作りにも、とても刺激を受けたという。
「作品作りは内側を向いてみんなで手を取り合うというイメージがありますが、『RENT』の時は、自分がやるべきことはこれだとそれぞれはっきりしていて、みんなある意味バラバラの方向を向いているけど、作品でみんなが一つになる。『お前さっき音外していただろ』と共演者同士が言い合うような、みんなが外側を向いて戦っていた作品はこれだけだったなと思います」