CMディレクター中野達仁に聞く「CM作りの面白さとメッセージの伝え方」
CMの世界ではこれが両輪になって、言葉がチョイスされていくんでしょうね」
○情報を入手して「何になるか」を明確にする
中野氏は、東北新社が運営するクリエイター養成スクール「映像テクノアカデミア」にて「映像・広告クリエイター科」で講師を務めるという顔も持つ。そこで「これからCMディレクターを目指そうとする人に」というテーマでアドバイスをもらった。中野氏曰く「僕の若いころより細分化されて複雑になっているけど」と前置きした上で「自分のやりたいことをクリアにしておくこと」と教えてくれた。
「たとえば"ディレクター"という職業ひとつとってもCMやWeb、PVなどがありますから、何を撮りたいか、目指すのかを考えることは重要ですよね。面白そうと興味を持ってもらえるのは大歓迎ですが、そこからもう少し踏み込んで、興味を持った分野を自分に近づける作業をすると良いんじゃないかなと思います。CMに限って言えば、"プレゼンの方法"も制作に欠かせない重要な要素になります。絵が描ければいいというものではないけど、自分のイメージを第三者に伝えるには絵コンテは重要になるので、描けないより描けた方が良いんです。また、CM制作は徹夜も多いですし、正直厳しい世界です。