映像業界で日本と世界をつなげる架け橋に――“クリエイトベース”の雨無麻友子Pが感じる構造的問題と期待
に所属した雨無P。「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」の受賞については、「世界のことを考えながら日本で映画作りをしようとしているのを評価していただいたのかもしれません」と受け止めている。
「今後は世界の映画祭であったり、テレビドラマも配信というプラットフォームの環境出現により、世界で日本の作品が見られる機会もすごく多くなっていて、かつ映画制作者自体も世界と行き来する機会が多くなると考えています。私自身、海外との合作をやっていきたいと思っておりますし、海外の映画祭にどんどん勉強に行こうと。日本と世界をつなげる架け橋に、また日本国内にとどまらない作品作りができる環境を整えているところです」(雨無P、以下同)
そんな雨無Pを「g」へと勧誘したのは、カンテレで草なぎ剛主演のドラマの『僕シリーズ』、バラエティ『SMAP×SMAP』などを担当してきた重松圭一氏。同氏は「今の日本はクリエイターの権利や立場などが十分に守られていない。私を含め、メディアが力があった時代にプロデュースをしていた人たちでクリエイターファーストにプロデュースができる人はほぼいないのではないか。いわゆる“プロデューサーでござい”と簡単に肩書きを飲み屋で言えてしまう方たちが多い中で、まっとうに表現者を守り、表現者たちを調整されている、クリエイトベースのプロデュースをなさっている雨無さんにお会いしてお声がけしました」