『トランスフォーマー』P感じた限界、『バンブルビー』でシリーズ再生を!
あとは『トランスフォーマー』のキャラクターそのものを、もっと観客に知ってほしかった。実際問題、今回はメインのキャラクターは3体しか出てこない。バンブルビーと、彼を追ってくる2体のディセプティコンだね。それだけをしっかり描くことでアクションの質、表現方法なども変わってくる。そういう意味でもかなり大きな変化があったとは思うよ。
――シリーズは長く続くとスピンオフなどを作りがちで、『スター・ウォーズ』などは、なかなか思うようにはいかないような……マーベルでもMCUが過渡期ですよね。その意味で『バンブルビー』は、大成功と言っていいのではないでしょうか?
その通りでね。バランスが実に難しくて、皆がそれぞれ違うことを求めているので、『トランスフォーマー』のファンは“コレがないと『トランスフォーマー』じゃない”というような言い方をするので、1作目で人々を魅了した要素をキープしながらも、まったく新しい要素を入れてイチから立ち上げることをやってみたわけだ。
――新しいアイデアをプロデューサーとして注入する一方で、マイケル・ベイやトラヴィス・ナイト監督の意見も尊重していますよね。先ほど同シリーズはとっ散らかってしまったと言われていましたが、それもベイがやりたいことを優先したからで、今回も監督のパーソナルな体験が入っている。