出産なめてた - 高齢出産でズタボロになってぶっ倒れたの巻
しかしながら依然として進行は遅く、結果から言うと、結局予定日には産まれず、麻酔を入れたり切ったりしながら、予定日の翌日の夜に産まれた。無痛分べんを選んだのに、二晩も陣痛の激痛を味わう羽目になるとは想像もしていなかった。分べん時間は40時間越えだった。
分べん室に入ってからは麻酔がマックスできいており、出産そのものは本当に無痛。出産費用は自然分べんの倍以上かかったが、産まれるその瞬間の痛みがなかっただけでもその金額を払う価値があると思った。
そして出産直後は処置室に移され、産まれたばかりの我が子が運ばれてきた。なんだ、この子。無条件にかわいい。
かわいい以外の言葉が浮かばないくらいにかわいい。夫と我が子を見ながら、至福の時を過ごした。しかし、徐々に麻酔が切れていく。自然分べんの方には申し訳ないが、「陣痛で痛いと言っていた私は何だったのか」と思うくらいの痛みのビッグウェーブに号泣した。痛すぎて体が震えた。看護師さんが母乳に影響しない痛み止めをくれたが、ラムネだったんじゃないの? って思うくらい意味がなかった。
翌日の朝には若干痛みは治まり、病棟に移された。やっと寝られる……と思ったのもつかの間、看護師さんが「さぁ歩行訓練の時間です」