くらし情報『人用の市販薬を猫に飲ませても大丈夫なのか?-獣医師が解説』

2013年12月10日 11:12

人用の市販薬を猫に飲ませても大丈夫なのか?-獣医師が解説

と答える方は少なくなりましたが、こういった事例は後を絶ちません。

○動物病院では人間用の薬を使っているから大丈夫じゃないの?

実際に動物病院で扱っている薬は大半が人用ですし、動物用薬も有効成分は人用と同じものが殆どです。なので、獣医師も人用の薬を猫に処方しています。では、なぜ猫に市販薬を使ってはいけないのでしょうか。

市販薬または一般用医薬品とは、用量と用法を守れば患者さんの判断で使用しても効きめや安全性が保たれる薬です。いわゆる、セルフメディケーションのためのお薬で、処方箋なしで購入できるのが最大の利点です。そのため副作用が出にくいように複数の薬を混ぜていたり、量が少なめになっています。しかし、これらの安全性はもちろん人間に対しての基準で、猫への使用は想定されていません。


そのため、人間では安全性が高くても猫には毒性がある薬があります。猫の肝臓は人間とは少し機能が違います。重要な薬物代謝のひとつであるグルクロン酸抱合がないことがわかっています。そのためグルクロン酸抱合で代謝されるべき薬は体に蓄積しやすく中毒を起こしやすいです。その中で一番有名なのはアセトアミノフェンです。この薬は、人用の市販の風邪薬や痛み止め薬(ノーシンやバファリンルナ)

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