経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 (11) 自分を裏切った人にも「感謝」の念を - 小林照子氏著『人を美しくする魔法』
というイメージを抱くかもしれません。
一方、男性であれば「あの大手化粧品会社コーセーで初の女性取締役になった人」とか、小売・サービス業界で働いてる方であれば、「確か1時間番組で7,200万円を売り上げた人」といったイメージでしょうか。
それらは確かに、どれも小林照子さんそのものです。
ですが、今回の『人を美しくする魔法』を読み進めると、被写体として存在する日頃の印象とは程遠い、小林さんの本質が見えてきます。
「なぜあんなにも、たおやかでしなやか、それでいて凛とした美しさを保つことができるのだろう?」。
普段から思っていた疑問の答えは、小林さんの特別で貴重な経験が詰まった、人生を刻んだ同書の中にありました。
まずは、34のエピソードのうち、生い立ちが記された(1)と(2)についてご紹介しましょう。
小林さんは、上記の章で、こんなメッセージも託しています。
また、3人の母、2人の父、合計5人の個性的で価値観の異なる親のもとで育った環境から次の2つの土台が形成されたのだそうです。一つは、「人と比べる生き方をしない」、二つ目は「自分の信念に従って生きる」。
小林さんは、「信じるものは、自分の中にある」