経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 (11) 自分を裏切った人にも「感謝」の念を - 小林照子氏著『人を美しくする魔法』
とし、おなかの中に、信じるものが『芯』のようにピンッと立っているのだそうです。
その『芯』は10代後半ですでに固まっていたといいます。
複雑で特別な幼少時代、その当時の経験が、小林さんの一生の礎(いしずえ)となり、その後の人生に大きな影響を及ぼしてきたのです。
ただ、今の時代、小林さんのような厳しい体験をする人は、少ないかもしれません。
では、乏しくも安寧な人生経験のもとに育ってきた自分たちは、夢を実現し人生を楽しむための基礎を、どうやって固めていけばいいのでしょうか? その答えは17番目のエピソードに記されていました。
とても胸に響く文章でした。
教師でも反面教師でも、出会う人すべてが教師である! そう思えば、毎日が学びの場になります。
さらに、同書には、反面教師にまつわるエピソードも記されています。
あまりに衝撃的なエピソードです。
その後、小林さんは盗まれた出張旅費を2年かけてお給料のなかから天引きされ、会社に返済したそうです。
普通であればこのAさんに対して、恨み、少なくとも嫌悪感は抱くはずです。
しかし、小林さんはAさんに対してさえも、感謝の気持ちがあると言います。