”放置”菜園で手間ナシ&美味しい野菜づくり入門 (11) 苗から始めるお手軽菜園
接木は別品種の長所を取り入れるのが目的で、例えば、収穫量の多い品種と病気に強い品種を合わせることで、収穫量と耐病性を両立できるのがメリットです。
トマトやナス、キュウリやスイカなどには「接木苗」が多く見られ、自根苗よりも少々高価ですが、病気の予防や害虫駆除を考えるとむしろ安い買い物になりますので、手間をかけたくない方は迷わず接木苗を選んでください。
苗は植え替えがスムーズにおこなえるように、柔らかいポリポットに植えられているのが定番です。
土が離れにくい時はハサミで切ることもできるので便利な鉢ですが、土の重さで底穴がふさがれやすく、平らな容器の上に置くと水はけが悪いので注意が必要です。
網やザルを敷けば改善されますが、もとより長期間を過ごすための鉢ではありませんので、購入した苗はなるべく早い時期に植え替えるようにしましょう。
パセリは日照を好む野菜ですが、日当たりの良い窓際なら室内でも育てることができるので、発泡煉石(ハイドロコーン)を使い室内で水耕栽培することにしました。
2つの苗を同居させるため、直径18センチと少し大きめのスリット鉢を使います。
比較的涼しい気候を好み25℃を超える高温では育ちが悪くなる野菜ですので、屋外の場合は、夏は日陰に移すか日よけをつけるなどの工夫をしてください。