理系のための恋愛論 (433) 年度末って、いろいろトラブルが増えませんか
意味がわからん。
頭がグルグルしましたが、冷静に考えてみると、先輩もSちゃんもウソをついたらすぐに顔に出てしまうような性格の持ち主だし、それにしてもやっぱり、同僚が根も葉もないウソを言ったのだろうか。
悩んだTくんは、やはり自分と同期の男性の友人に、カクカクシカジカとまた同じ話をしたのでした。
すると、「いやー、それはSちゃんと先輩はウソついてないだろ。
Oのイヤガラセだって。
オマエ、気づいてなかったの? 」
「な、何を? 」
「何を、じゃねーよ。
アイツ、Sちゃんのこと好きじゃん」
「えっ」Tくんは絶句してしまいました。
「あー、やっぱ気が付いてなかったんだ。
ううん、何だ、たぶん気づいてもくれないし気遣いもしてくれないオマエにハラが立って嫌がらせしたんだろ。
アイツ、転勤だし」。
まだ言葉が出てこないTくんに、「妬みっていうか嫉妬だよ。気にすんなよ」と友人に言われたものの頭が真っ白になり、珍しくしばらく思い悩んでしまったTくんなのでした。
このように、突然ワケのわからない災難が降りかかってくるのがこの季節。
もうすぐ春で、この先、新しい出会いや楽しいことも色々あるのですが、その前に、立つ鳥後を濁したくなってしまう人もいるかもしれない。