経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 (16) ~春の特別鼎談企画~ ”美と人生の達人”2人からのメッセージ&成功術(後編)
決して偉い人や有名な人と出会うことが人脈ではありませんし、もっと身近なところにいる大切な人たちのことを考えながら過ごしていくと、いつのまにか豊かな人生を送っている自分に気づけるはずです。
鈴木 : 小林さんにとって、今回の鼎談はいかがだったでしょうか?小林 : 平林さんとは、とても共鳴するところがあって、私もいい時間を過ごすことができました。
子供の頃の平林さんは辛い思いをされたでしょうけれど、本当は、自分が嫌いな人なんて、いないはずなんです。
自分が好きだから「本当の自分はこんなんじゃない!」と反発心が芽生え、自分を嫌いだと錯覚してしまうのだと思います。
私の友人に音楽評論家の湯川れい子さんがいるのですが、彼女が言うには、人間が一番落ち着く音は「自分の出す音」なのだそうです。
自分が呼吸してる音やリズムが、人間にとって一番居心地が良い。
誰もが自分の出す音に安心する。
だから、自分が嫌いなんてことは本当はあり得ないのです。
若い人たちには、まず、自己愛を満たしてほしいと思います。
それから、「ラン二ングハイ」という言葉があるけれど、希望の仕事ではなくても、やり続け、極めていくうちに、いつのまにか楽しくて夢中になっているということもあります。