2012年5月8日 08:46
「お金」に興味を持つという事 - セゾン投信・中野社長の半生記 (9) 澤上氏との出会いで闇の中に光! - 「直販投信会社をセゾングループで作れ」
当時さわかみ投信のバックオフィスを一手に引き受けていました。
もうひとりは、現ありがとう投信社長の岡大さん。
さわかみファンドのファンドマネージャーだったのです。
澤上さんも、私の長期投資への思いの本気度をちゃんと受け止めて下さって、やがて「中野、お前もさわかみ投信のような直販投信会社をセゾングループで作れ」と言い出しました。
そしてもう一言、「お前が本気で取り組むなら俺は何でも協力してやるよ!」この言葉に私は目覚めました。
そして澤上さんの大きな人間性にも惚れました。
よし! もう一度チャレンジしてみよう! 改めて長期投資への挑戦へと心が定まりました。
従前は、投資信託会社のライセンスを既存金融機関以外の資本で得ることには門戸が閉ざされていました。
しかしそれから投信免許は認可制に変わり、さわかみ投信が確かに投資信託委託業の認可を受けたのです。
今度はセゾン資本で投資信託会社としての認可を得よう、と事業モデルをいちから構築し直しです。
当時投資信託委託業の認可を得るには、最低純資産1億円の縛りがありました。
これはあくまでミニマムの純資本であって、これを1円でも不足させた段階で営業停止になるため、事実上数億円以上の資本を必要とする、かなりお金がかかる事業でした。