岩本沙弓の”裏読み”世界診断 (14) CIAの誘いを断った”最後のサムライ”の渾身の書 - 『國破れてマッカーサー』
と題された英語の論文「Unconditional Democracy」がこの本の原文ですが、米国での発表後に米国の対外諜報活動機関であるCIAが先生をエージェントとしてスカウトにきたそうです。
諜報部員となれば夢のような生活? が待っていたわけですが、米国籍となる項目も含んだ契約書にサインを求められた先生は沈黙。
出した答えは「No」でした。
CIAの誘いを断るなど前代未聞の出来事だったのでしょう、スカウトも慌てふためき理由を問いただします。
「ここで自分の国を裏切るものは、将来お前の国も裏切る、そんなやつを雇う気なのか」この言葉に当のCIAのスカウトが涙したそうです。
それから2年間CIAからのオファーを断り続け、「real last Samurai」の異名を持つ先生です。
以下は、先生から頂戴したお言葉です。
「平成は、昭和の初めではありませんので、物書きのプロは、プロのプライドを持って『真実』を武器にして戦うのです。
敵はすくんで、逃げております。
」”最後のサムライ”を前にわたくしも身が引き締まる思いがしました。
そして物書きのプロとして背中を押していただいたと受け止め、執筆に勤しみたいと思っています。
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