2012年6月5日 13:46
ワクチンの正しい知識を身につけて、感染を予防しよう
6月1日、日本記者クラブで「ワクチン予防医療フォーラム」が開催された。
このフォーラムは、今後の日本の予防医療をめぐる環境を充実させていくことを目的として開催されている。
7回目となる今回は、独立行政法人国立病院機構三重病院院長の庵原俊昭氏による「ワクチンのABCからXYZまで~ワクチンの基礎から臨床応用まで~」と題した講演が行われた。
庵原氏は厚生労働省の「新型インフルエンザワクチンの流通改善に関する検討会」の座長を務めたほか、2010年12月には、インフルエンザワクチンの治験調整医師として治験を主導。
国産ワクチンの開発を実現させたことが評価され、第23回人事院総裁賞(個人部門)を受賞した経歴をもつ。
ワクチンは、感染予防のほかに、感染しても発症を予防したり、発症したとしても重症化を防ぐ効果があるという。
また、一人が感染、発症しても、周囲の人がワクチンを接種していれば、流行を防げるとのこと。
現在、麻疹が局地的に出ているが、日本全国に広がっていないのは、多くの子どもたちが麻疹のワクチンを受けているからだと、庵原氏はワクチンの効果をあげた。
ウイルスの感染症には、潜伏期間が2週間程度の全身性ウイルス感染症と、潜伏期間2~3日の局所性ウイルス感染症がある。