2012年7月23日 08:21
読む鉄道、観る鉄道 (13) 『カサンドラ・クロス』 - 細菌兵器に感染したヨーロッパ国際特急の運命
と言うのだが、鉄橋の下は川。
逃げた人々はどこに住んでいたのだろう? そもそも、列車は隔離されたけど、国際保健機構の窓ガラスが割れたのなら、ジュネーブの人々も感染したはず。
海外の映画評サイトを見ると、列車のルートも不自然という指摘があった。
撮影に協力したスイス国鉄は、同社が陰謀に加担したように描かれたとして激怒したという。
おそらくは鉄道描写の甘さも不満だったのではないか。
鉄道ファンはつい意地悪なツッコミをしてしまうわけだけど、それらも鉄道映画を観る楽しみのひとつ。
こうした部分を割りきってしまえば、この映画が持つテーマ「大国の陰謀の恐ろしさ」「生命の尊さ」がひしひしと伝わってくる。
ラストシーンでは機密保持の残酷さが描かれるが、同時になぜこの映画でジョナサンを著名な精神科医に、元妻のジェニファーを流行作家にしたかを考えてみよう。
「きっと正義は行われる」と期待できるはずだ。
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