岩本沙弓の”裏読み”世界診断 (17) 国会で持論を訴えてきました(前編) - 日本国債デフォルトは「あり得ません」
資料(2)http://www.mof.go.jp/jgbs/reference/appendix/23zandaka02.pdf以来、国の借金の論拠とされています1000兆円ですが、ここで線引きをさせていただければと思います。
メディアなどでは「国の借金」と報道されますが、「国」と言いますと政府も国民も民間企業も日本の全ての経済主体を含んだ表現になってしまいます。
財務省自身も「国の借金」とは発表しておりません。
それは、この数字が「政府の借金」であって国全体の借金を示しているものではないからです。
まず、日本国債のデフォルトの可能性ですが、先に結論を申し上げますと、それは「あり得ない」という認識でございます。
既に広く知られている通り、日本政府の借金は日本国民によって賄われています。
最新のデータではその比率は92%です。
自国内で借金の貸し借りが成立している限りは、政府が自国民から借金をしているだけなので、国家全体が負担を背負うことにはならない、という考え方をいたします。
言うなれば、家庭内でお金の貸し借りをしているだけなので、さほど深刻な状況ではない、という見方です。