岩本沙弓の”裏読み”世界診断 (17) 国会で持論を訴えてきました(前編) - 日本国債デフォルトは「あり得ません」
である以上、今の状況での日本国債のデフォルトは考えられません。
(※注釈:日本もギリシャのようになる、とよく引き合いに出されますが、ギリシャの場合は「政府の借金=海外の資産」ですので、全く別の話です)10年前と状況は違っている、あるいは海外勢の動向を心配される向きもありますが、例えば、債券ファンドとして最も有名な米パシフィック・インベストメント・マネジメント(通称PIMCO)は今年の5月の時点で、日本の場合は経常黒字を当面維持できるため、各国と比べて相対的にはマシな状況である。
デフォルトも考えにくいとしています。
また政府の借金1000兆円はGDP比では200%を超えているという点も財政破綻へと結びつき、増税は待ったなしの理由に使われております。
しかし、政府債務がGDP比で何%の水準を超えたら財政破綻となる、という基準はございません。
例えば2008年にノーベル経済学賞をとったポール・クルーグマン教授などは過去のイギリスが250%以上の債務残高があっても破綻しなかったことを例にあげ、日本が債務危機に直面している考え方は間違っているとインタビューでも答えております。
(※注釈:PHP研究所『Voice』2012年2月号)【拡大画像を含む完全版はこちら】