岩本沙弓の”裏読み”世界診断 (17) 国会で持論を訴えてきました(前編) - 日本国債デフォルトは「あり得ません」
しかし、もし、政府の借金が海外からの借り入れだとするならば、状況は180度違ってまいります。
この場合は国民が働いて、海外に対して借金を返済しなければなりませんので、国民の負担となります。
ギリシャなどがその典型的な例となります。
政府が自国民から借金をしている日本の場合、国債のデフォルトの心配は無用である、という点については先日来、本会議でも取り上げられている財務省が10年前に公表した「外国格付け会社宛意見書要旨」の中に書いてある通りでございます。
http://www.mof.go.jp/about_mof/other/other/rating/p140430.htm(※注釈:2002年に格付け会社が日本に対する格下げを発表、ボツワナ以下となったことを受けて、当時の財務省が格付け会社に対して抗議の意味も含めて送った意見書)「日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない」、「国債はほとんど国内で極めて安定的に消化されている」、つまり自国民に賄われている点を根拠として財務省ご自身が訴えておられることです。国際金融の現場におきましても財務省の見解と同じ認識であり、日本の場合は「政府の借金=国民の資産」