くらし情報『経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 (22) 「最後のバブル」の後は世界恐慌? 岩本沙弓氏が語る”世界経済の真実”(後編)』

2012年8月9日 10:06

経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 (22) 「最後のバブル」の後は世界恐慌? 岩本沙弓氏が語る”世界経済の真実”(後編)

鈴木 : いきなり核心に触れてしまいますが、具体的に何をするため、何を守るために『円高=悪』のプロパガンダが必要なのでしょうか。

岩本 : 端的に言えば、いつでも必要な時に、ドル買い円売りの為替介入をしたいため…ということになるのかもしれません。

鈴木 : 橋本元首相のコロンビア大学でのコメントについては、頭サビで会話をしたがる欧米人と、起承転結で話を進めようとする日本人との差がはっきり出ましたね(笑)。

当時は、日本のマスコミも、米国メディアが発信した情報をそのままのニュアンスで伝えました。

こういった要人発言をつぶさに検証するスタイルは、いかにも岩本さんらしいです。

橋本元首相の実際の行動の裏に隠れている本音と建前が見えてきますよね。

岩本 : 結論を言ってしまえば、日本が米国債を買ってあげる事で、米国の借金を穴埋めしてあげてるわけです。

当時の日米構造協議のなかで、橋本元首相はこんな記録を残しています。
それは「米国がドルの価値維持に関心がないならば、こちらも交渉手段の一つとして日本が保有する米国債を売ってもいいのですよ」と言いたくもなったということ。

ドル安のなかで、日本がドル買い介入をし、米国債を購入する。

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