経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 (22) 「最後のバブル」の後は世界恐慌? 岩本沙弓氏が語る”世界経済の真実”(後編)
その後為替が円高になると、米国は自国の借金を目減りさせることができるのです。
鈴木 : 『円高=悪』のプロパガンダを信じると、日本のドル買い円売りの為替介入がある度に、為替のトレンドが変わるのではないか、株式相場が好転するのではないか…などと期待を寄せてしまいがちですが、それではなかなか収益が上がらないままの状態になりますね。
岩本 : そうなのです。
やはり冷静な判断が必要で、仮に自分が少数派だったとしても、思い込みを捨て、相場をニュートラルに見極めることが大切です。
プロパガンダ抜きの本当の相場の姿を知ることが、収益を上げるための第一歩と言えます。
鈴木 : その上で、この本のメインタイトル『世界恐慌への序章 最後のバブルがやってくる それでも日本が生き残る理由』というお話が活きてくるわけです。
同書は、プロパガンダ抜きで、これからの相場の姿を見通していきましょう! という内容です。
ズバリ、今年から2016年にかけて米国主導のバブルになるとの分析ですね。
岩本 : はい。
量的緩和策による過剰流動性のなかで、バブルが生まれます。
バブルが生成される場所は、金融市場であり、コモディティ(商品)